循環器内科

当科の特徴
当科は心血管疾患を内科的に診断・治療する診療科です。狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患や弁膜症、心筋症、心不全、各種不整脈、高血圧、大動脈疾患、末梢血管疾患など、多くの疾患を担当します。心臓血管外科との30年にわたる有機的な恊働により確立した循環器疾患診療チームは、急性心筋梗塞や急性大動脈解離、急性心不全などの心血管救急疾患に24時間体制で対応します。
低侵襲治療として普及が進む経皮的大動脈弁植え込み術(TAVI)を今後も推進致します。他の構造的心疾患インターベンション治療として経皮的卵円孔開存(PFO)閉鎖術経皮的心房中隔欠損(ASD)閉鎖術経皮的左心自閉鎖術(WATCHMANⓇ)を積極的に施行致します。また、2022年3月より経皮的僧帽弁接合不全修復術(MitraClipⓇを導入致しました。従来から当科の特長としているカテーテルインターベンションはそれそのものが低侵襲を目的として発展してきた治療法であり、器具の細径化、アプローチ部位の選定、止血デバイスの積極使用、さらには新規認証器具の早期導入を通じてさらなる低侵襲化とハイレベル化を目指します。施設認定されているロータブレーター、レーザー血管形成術、IVL(Shockwave)は引き続き他施設からの治療依頼に積極対応致します。カテーテル焼灼術(アブレーション)を駆使して、不整脈の低侵襲な根治術を実現します。植え込み型治療デバイスを含めた包括的治療により心不全患者の予後の改善に取り組みます。包括的心臓リハビリテーションを早期から施行することにより、退院後の社会復帰レベルを向上し再発を減らします。
 
取り扱っている主な疾患
  • 虚血性心疾患
  • 心不全
  • 不整脈
  • 心筋症
  • 弁膜症

どんな症状のときに受診するとよいのか?
動悸、脈の乱れ、息切れ、めまい、失神、胸痛、胸部圧迫感、背中の痛みなどで受診される方が多いです。

どんな検査があるのか?
  • 心電図検査
  • 負荷検査
  • 血管造影
  • その他
    カテーテル検査

主な治療方法
患者様と相談の上、適切な方法で治療を行います。

治療実績(件数)
治療実績 2019年 2020年 2021年 2022年
入院患者数 1,981 1,571 1,602 1,607
急性心筋梗塞(AMI) 69 80 79 63
心臓カテーテル検査 1,138 883 832 726
経皮的冠動脈形成術(PCI) 426 348 335 262
経皮的末梢血管形成術(PPI) 112 126 116 121
カテーテルアブレーション 286 232 219 209
経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI) 54 45 47 75
Mitraclip®治療(経皮的僧帽弁接合不全修復術) 0 0 9
経皮的心房中隔欠損症(ASD)閉鎖術 4 3 10
経皮的卵円孔開存(PFO)閉鎖術 0 5 12
経皮的左心耳閉鎖術(LAAC) 0 6 11
デバイス治療 97 113 115 122

医師プロフィール
論文掲載
メディア掲載