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ダビンチXi(da Vinci Xi)
患者様にも医師にもやさしい手術を
ダビンチXiとは
ダビンチは内視鏡手術を支援するロボットです。内視鏡手術は、従来の開腹・開胸手術よりも手術創が小さく低侵襲な手術方法ですが、視野が狭く器具の操作が難しいなど術者となる医師の熟練を要するものでした。ダビンチによる手術では内視鏡とアームを手術創に挿入し、術者は遠隔操作で3Dモニターを見ながら操作をします。技術習得が比較的容易であったり、人間では困難な動きを実現するなど内視鏡手術の幅を広げ、患者様にとっても医師にとっても"やさしい"手術を行うことが可能となります。
当院では、第四世代となる最新型のダビンチXiを導入しました。
ダビンチXiの特徴
20世紀末に第一世代が完成し、米国で2000年に胆嚢摘出手術に行われました。その後10年余りの間に飛躍的に導入が進み、2014年6月30日時点でアメリカ国内で約2,200台、欧州では約500台、アジアで約320台の導入が進んでいます。
今や米国では、ダビンチ手術は、開放手術、鏡視下手術と並ぶ術式として、広く一般的な手術として人々に受け入れられています。また泌尿器科を始め、婦人科、呼吸器外科、消化器外科、耳鼻科など、適応可能領域も増え、ダビンチ手術の可能性はさらに広がっています。
最新型となるダビンチXiでは、既存のロボットよりもより扱いやすく、手術をより簡易に行うことが出来るように、内視鏡やアーム、更にはアームを動かすオーバーヘッドアーキテクチャの改善が行われました。内視鏡手術の小さな術野において、術者の手ぶれを補正し、極めて精緻な手術を行うことができます。
対象となる症状
前立腺がんの全摘出術、腎臓がんに対する内視鏡手術
患者様のメリット
従来の開腹手術に比較し、より精密な手術操作が可能なため術中術後の合併症が少ない、出血量が少ないなどの多くの利点が報告されています。