下肢静脈瘤の治療
下肢静脈瘤の治療
下肢静脈瘤に対する治療は大きく分けて手術を行わない保存的治療と、手術治療の二通りがあります。
保存的治療
- 医療用弾性ストッキング
下腿を締め付けの強いストッキングで圧迫し、むくみを軽減させる治療法です。
症状は軽減しますが、日中は常に弾性ストッキングを着用しなければ効果的ではないこと、着脱にコツが必要で、ご高齢の方が一人で着脱するのは難しいこと、症状の緩和や悪化予防が目的で、根本的な治療にはならないという欠点があります。
外科治療・カテーテル治療
- ラジオ波焼灼術
局所麻酔で膝の内側から表在静脈(大伏在静脈、小伏在静脈)にカテーテルを挿入して、高周波で静脈を内側から焼いて閉塞させる治療です。
カテーテルによる治療法ですので、傷跡は針穴のみです。
焼灼する静脈全長にまんべんなく麻酔液(TLA麻酔)を注射するため、痛みはほとんどありません。
手術時間は片足で10~20分くらいです。
局所麻酔で行うため、術後はすぐに立って歩くことができます。
術後1~3週間弾性ストッキングによる圧迫療法が必要です。
- 血管内塞栓術(グルー治療)
病的な静脈にカテーテルを挿入して塞栓物質(グルー)を注入し、静脈を閉塞させる治療法です。ラジオ波焼灼術と同様カテーテルを用いた治療法ですので、傷跡は針穴のみです。血管内塞栓術は熱を使わない治療法なので、ラジオ波焼灼術で必要だったTLA麻酔が必要ありません。また、術後の弾性ストッキングによる圧迫治療も必要ありません。
しかし、治療した足が赤くはれてしまう方が一定数いらっしゃいます。また、グルーが体内に一定期間残るので、皮膚の薄い方は固まったグルーが目立ってしまう欠点があります。
- ストリッピング術
表在静脈(大伏在静脈、小伏在静脈)を引き抜く手術です。
現在はほとんど行われなくなりました。
足のむくみや重苦感などの症状がある方は、静脈弁が壊れ逆流のある表在静脈に対して、上記のラジオ波焼灼術、血管内塞栓術、ストリッピング術のいずれかの治療が必要です。
拡張した下腿の静脈瘤に対しては2-3mmの創で瘤を切除するstab avulsion(スタブ・アバルジョン法)、薬を注射して静脈瘤を目立たなくする硬化療法が行われます。
これらは主に見た目の悪さを改善する治療法です。
当院ではいずれの治療も実施可能です。
水曜日の午後『足のむくみ・静脈瘤外来』を行っていて、渡部医師、加藤医師が担当しています。患者様の脚の状態に応じて適切な治療をご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。
当院での下肢静脈瘤手術数の推移




