大動脈瘤
大動脈瘤とは
心臓から送り出された血液は、体の中で一番太い血管である大動脈に流れ込みます。この心臓からお腹の中で二股に分かれるまでの血管を大動脈といいます(図)。大動脈は心臓の近い部分(上行大動脈)が直径約3cmと最も太く、心臓から離れるにしたがって細くなり、お腹の部分(腹部大動脈)では直径約2cmになります。この大動脈が何らかの原因で膨らんだ状態を大動脈瘤といいます。
大動脈瘤は進行性の病気で、大きくなった大動脈瘤は決して自然に小さくなることはありません。
大動脈瘤の最大径が50mmを超えると破裂のリスクが出てきます。
大動脈瘤は進行性の病気で、大きくなった大動脈瘤は決して自然に小さくなることはありません。
大動脈瘤の最大径が50mmを超えると破裂のリスクが出てきます。
大動脈瘤の原因
- 動脈硬化(最も多い原因)
- 生まれつき血管の壁が弱い
- まれに外傷や感染が原因となる
大動脈瘤の分類
形の分類(右図)

- 紡錘状:瘤の立ち上がりがなめらかな瘤
- 嚢状:片側性で瘤の立ち上がりが急な瘤
大動脈壁による分類
- 真性大動脈瘤:大動脈の壁の構造が保たれている瘤
- 仮性大動脈瘤:大動脈の壁がなくなっていて、周りの組織が被膜となっている瘤
- 解離性大動脈瘤:大動脈の壁が内膜と外膜の2層に剥離している瘤
場所による分類(下図左)
- 胸部大動脈瘤:横隔膜より心臓に近い部分にある瘤
- 腹部大動脈瘤:お腹(腎動脈が分岐しているところよりも足側)にある瘤
- 胸腹部大動脈瘤:肝臓や腸を栄養している血管(腹腔動脈や上腸間膜動脈に)を巻き込んで広がる瘤

症状
胸にできた大動脈瘤(胸部大動脈瘤)では、声のかすれや飲み込みにくさを感じることもありますが、症状がある患者さんの方が少数派です。
お腹にできた動脈瘤(腹部大動脈瘤)では、横になってお腹に拍動するしこりのようなものを自覚される方もいますが、ほとんどが無症状です。
大動脈瘤が大きくなっても自覚症状がない場合がほとんどです。
しかし、大動脈瘤が破裂すると胸や背中、おなかに激痛があり、すべての患者さんで出血によるショックを起こし、数分から数時間で死亡します。
大動脈瘤の破裂は突然起こり、前兆のような症状はありません。
お腹にできた動脈瘤(腹部大動脈瘤)では、横になってお腹に拍動するしこりのようなものを自覚される方もいますが、ほとんどが無症状です。
大動脈瘤が大きくなっても自覚症状がない場合がほとんどです。
しかし、大動脈瘤が破裂すると胸や背中、おなかに激痛があり、すべての患者さんで出血によるショックを起こし、数分から数時間で死亡します。
大動脈瘤の破裂は突然起こり、前兆のような症状はありません。
診断に必要な検査
造影CT検査
~大動脈瘤の大きさや場所、周囲の臓器との関係、血管壁の性状など、大動脈瘤の診断や治療に必要なほぼすべての情報がこの検査でわかります。動脈瘤によって血液検査に異常は起こらないため、血液検査で動脈瘤が発見されることはありません。
自覚症状もないため、ほかの病気の検査で行われたCTやエコー検査によって、偶然発見されることが多い特徴があります。
治療
大動脈瘤の破裂を予防する薬はありません。
破裂を予防する方法、または破裂してしまった患者さんを救命する方法は手術しかありません。
手術は二通りの方法があります。
破裂を予防する方法、または破裂してしまった患者さんを救命する方法は手術しかありません。
手術は二通りの方法があります。
人工血管置換術
~胸やお腹を切開して瘤を切除し、人工血管に代える手術です。ステントグラフト治療
~血管の中にステントグラフトを入れて、動脈瘤を補強する手術です。足の付け根から動脈にカテーテルを挿入して治療を行います。どちらも全身麻酔をかけて手術を行います。



