患者・家族等からの暴言暴力などの迷惑行為に対する方針

当院を受診される患者・家族の皆様へ

札幌孝仁会記念病院(以下「当院」といいます)は、患者様の権利を尊重し、安全・安心で質の高い医療サービスを提供できるように心がけています。
しかし、ごく一部の診療を受ける患者・家族、その関係者から、常識の範囲を超えた要求や当院の職員や他の患者・家族の尊厳を傷つける暴言暴力・ハラスメント行為があり、これらは職場環境や診療環境の悪化を招く重大な問題となっています(これらの患者・家族の言動をペイハラといいます)。
当院の院内規則に基づき、これらの迷惑行為等に対して厳正な方針を定め、毅然とした態度で対応していきます。

1.当院において、いかなる暴言暴力も許されない
  患者・家族等からの暴言暴力などの迷惑行為、理不尽なクレームには、組織として対応する

2.当院は、患者・家族等からの暴言暴力から、医療従事者及び他の患者の安全を守り、患者に安心して医療を
  受けてもらえる環境をつくる

3.管理者は、医療従事者を暴力から守る責任があり、医療従事者に我慢や個別対応の強要や放置をしてはなら
  ない

2024年10月21日制定
札幌孝仁会記念病院 倫理問題検討委員会


以下のような行為はペイハラに該当しますのでご注意ください

【ペイシェントハラスメントの定義】
カスタマーハラスメント対策企業マニュアル(カスタマーハラスメント対策企業マニュアル作成企業検討員会、厚生労働省)では、以下のとおりに定義されています。

 
カスハラ・ペイハラ-とは、顧客等(患者・家族)からのクレーム・言動のうち、①当該クレーム・言動の要求の内容の妥当性に照らして、②当該要求を実現するための手段・態様が社会通念上不相当なものであって、当該手段・態様により、労働者(病院職員)の就業環境が害されるもの(をいう。)

患者・家族からの要求の内容が妥当性を欠く場合
 ・病院の提供する医療サービスに過誤(ミス)・過失が認められない場合
 ・要求の内容が、病院が提供する医療サービスの内容とは関係がない場合

要求内容の妥当性にかかわらず不相当とされる可能性が高いもの
 ・身体的な攻撃(暴行、傷害)
 ・精神的な攻撃(脅迫、中傷、名誉棄損、侮辱、暴言)
 ・威圧的な言動
 ・土下座の要求
 ・継続的な(繰り返される)、執拗な(しつこい)言動
 ・拘束的な行動(不退去、居座り、監禁、長時間の電話や対応)
 ・差別的な言動
 ・性的な言動
 ・職員個人への攻撃、要求

要求内容の妥当性に照らして不相当とされる場合があるもの
 ・交通費の請求や診療費の不払い要求
 ・金銭保証の要求
 ・謝罪の要求(土下座を除く)


【迷惑行為があった場合当院での診療をお断りします】
 当院では以下のような迷惑行為があった場合、診療をお断りします。
 患者様および職員の安全を守り、診療を円滑に行うため、ご理解とご協力をお願いします。
 被害を受ける恐れがあると判断した場合や実際に被害があった場合は、警察に通報いたします。

 1.ハラスメントや暴力行為(セクハラ、パワハラ等)
 2.大声、暴言または脅迫的な言動
 3.通常の範囲を超えた要求の繰り返し
 4.病院建物および設備等の意図的な破壊
 5.刃物等の危険物の持ち込み
 6.医療費の悪質な不払い
 7.その他医療の提供に支障をきたす行為
2024年10月21日制定
札幌孝仁会記念病院長


患者・家族へ迷惑行為禁止ポスター 決定稿_page-0001.jpg