薬剤部
当院薬剤部は医薬品の専門部署として患者様が安心して治療を受けていただけるよう日々努めています。薬剤師は調剤業務や病棟業務を中心に、DI業務、麻薬管理業務等様々な業務を幅広く行っています。
院内の委員会やチーム医療にも積極的に参加しており、多職種と協働することで院内における適切な医薬品管理と適切な医療の提供へ関与しています。
入職者の指導には新卒既卒に関わらずプリセプター制度を導入し、日々の業務で困ることにないようなサポート体制を整えています。また、教育ラダー(キャリアパス)を用いて、キャリア毎の教育や目標設定を行っています。
部内では月に一度担当を決め、勉強会を開催しています。日々の学びや気付きを共有することで、部全体の知識の向上を目指しています。
学会への参加や認定資格取得等個人のスキルアップに向けた支援体制を整えています。
《当院薬剤部の主な取得資格》
- 日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師:4名
- 日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師:2名
- 日本病院薬剤師会 認定指導薬剤師:1名
- 日本医療情報学会 上級医療情報技師:1名
- 緩和医療薬学会 緩和薬物療法認定薬剤師:1名
- 日本臨床腫瘍学会 外来がん治療認定薬剤師:1名
薬剤部理念・方針
- 患者様にとっての最適な薬物療法を提供致します。
- 薬剤師としての自己実現が可能な部署をつくります。
[方針]
- 医療スタッフと協働し、チーム医療を行います。
- 経済性を踏まえた薬物療法、薬品管理を行います。
- 継続した自己研鑽を行い、より専門性の高い薬剤師を目指します。
- 快適な職場環境を作り、個々の薬剤師機能を発揮します。
主な業務内容
調剤業務
院内処方箋に基づいて、用法用量、相互作用に問題がないか、また年齢、肝機能、腎機能等の状態によって調節が必要でないかを電子カルテで確認し調剤を行います。必要に応じて処方医へ疑義照会を行い、適切な薬物が投与できるよう努めています。 |
医師の処方に基づき、投与量・経路・速度等を確認し調剤しています。他部署からの配合変化の問い合わせについても適宜対応しています。入院患者様に投与される高カロリー輸液は、部内に設置されているクリーンベンチにて調製し病棟へ払い出しています。 |
PET薬剤品質管理業務
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PET検査とは「陽電子放射線断層撮影検査(Positron emission tomography)」という意味です。PET検査で用いられるFDGやNH3は半減期(寿命)が短いので専用施設で検査当日に合成します。薬剤師は合成された薬剤の品質試験を行っています。合成された薬剤の純度試験、不純物の確認試験、エンドトキシン試験、無菌試験の他いくつかの試験を行い合格した薬剤が投与されます。 |
病棟業務
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患者様の普段の服薬状況や副作用、アレルギー歴等を情報収集し医師と看護師へ情報提供しています。患者様に対して服薬指導を行い、副作用や飲み合わせについて説明しています。入院中だけでなく退院後も安心して内服できるよう患者様と関わり、アドヒアランスの向上に努めています。 |
がん化学療法
入院と外来患者様の抗がん剤の調製を行っています。当院では閉鎖式デバイスを採用しており、調製時と投与時の抗がん剤によるばく露を最小限に抑えています。化学療法導入の際に、投与スケジュールと副作用、副作用の後発時期やそのケア方法についての説明を薬剤師が行っています。導入後は患者様やその家族と面談をし、副作用の有無や程度に限らず、自宅での内服状況や仕事との両立など生活の様子についても確認しています。処方オーダー時のレジメン監査にも薬剤師が関与しており、血液検査結果や面談時に聞き取った副作用症状を考慮し、必要に応じて医師へ処方提案をしています。 |
チーム医療への参加
医療チームの一員として、院内の医療チームや各種委員会に参加しています。医師や看護師等の他職種と協働して治療に取り組むことは病院薬剤師の重要な役割のひとつであり、患者様に最適な医療を提供するため、チーム医療を積極的に推進しています。《薬剤師が参加している主な医療チーム、委員会》
- 薬事委員会
- 医療品安全管理委員会
- 感染制御チーム(ICT:Infection Control Team)
- 栄養サポートチーム(NST:Nutrition Support Team)
- 心不全チーム(HST:Heart failure Support Team)
- 褥瘡対策チーム
- 緩和ケアチーム(PCT:Palliative Care Team)
- 化学療法委員会
当院で働くことに興味のある薬剤師、薬学生の方へ
施設見学等を随時受け付けておりますので、どうぞお気軽にご連絡ください。スタッフ一同お待ちしております。