下肢静脈瘤の治療
下肢静脈瘤の治療
下肢静脈瘤の治療は、静脈弁が壊れた表在静脈(大伏在静脈、小伏在静脈)に対する治療と、それによって静脈圧が上昇し拡大した下腿の静脈瘤に対する治療の二つの治療を行います。
壊れた表在静脈に対してはラジオ波焼灼術やストリッピング術(静脈を引き抜く手術)、拡張した下腿の静脈瘤に対しては2-3mmの創で瘤を切除するstab avulsion(スタブ・アバルジョン法)、薬を注射して静脈瘤を目立たなくする硬化療法が行われます。
足のむくみや重苦感などの症状がある方は、静脈弁が壊れ逆流のある表在静脈の治療が必要です。
- ラジオ波焼灼術
局所麻酔で膝の内側から大伏在静脈にカテーテルを挿入して、静脈を焼いて閉塞させる治療です。
痛みはほとんどありません。手術時間は片足で15~30分くらいです。表在静脈を閉塞させても、深部静脈が機能しますので問題はありません。
下腿の静脈瘤に対しては同時にstab avulsion(スタブ・アバルジョン法)を施行し、瘤を切除しています。
治療後、定期的に通院する必要はなく、基本的には術後に服用しなければならない薬もありません。
水曜日午後に「足のむくみ・静脈瘤外来」を行っていて、伊藤大貴医師が担当しています。お気軽にご相談ください。
当院での下肢静脈瘤手術数の推移