深部静脈血栓症

深部静脈血栓症とは
足から心臓へ血液が戻るときに血液が通る血管を静脈といいます。下腹部や太もも、膝の下の深いところを通る静脈(深部静脈)に血の塊(血栓)ができて詰まってしまったものを深部静脈血栓症と呼びます。最近手術を受けられた方、がんに罹患している方、寝たきりの方、避妊薬などホルモン剤を飲んでいる方などは深部静脈血栓症になりやすいことが知られていますが、はっきりした原因がわからないことも少なくありません。食事や水分を十分に摂らないで、車などの狭い座席に長時間座って足を動かさなかったことが原因で起こった深部静脈血栓症を、エコノミークラス症候群とも呼びます。できた血栓が血管のなかを流れて肺に詰まると、肺塞栓を引き起こし突然死することがあります。
 
症状
片方の足が急に赤黒く腫れあがり痛みがでます。数日かけて進行する場合もあります。
肺塞栓を引き起こすと呼吸が苦しくなり、胸が痛くなって、最悪の場合は死亡することもあります。
以下のような検査により、早めの診断が必要となります。


診断に必要な検査
  • 超音波(エコー)検査
  • 造影CT検査

治療
抗凝固薬という血液を固まりづらくする薬を使用します。